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「はっけよい」古事記から読み解く神事としての大相撲」http://ironna.jp/article/8783醍醐忠重海軍中将

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画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)階級闘争史観というのは、兎にも角にも、社会の上層部にある者たちは、全部「敵」であり、その「敵」が独占する富を奪い取ればみんなに幸せがやってくると考える、極めて幼稚な歴史観なのですが、そのようなものに我が国の学問界や文化芸術界などが染まってしまっていたというのは、なんともお寒い限りです。
貴族だ庶民だ対立だと考える前に、たった一点、貴族も武士も平民(庶民)も、等しく同じ日本人であったのだという視点を持つことです。◆
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戦後のアニメや映画、ドラマなどにおいて、常に「いかがわしい存在」として描かれてきたのが貴族、いわゆるお公家さんです。
武士たちが忠義を尽したり武芸を競うような映画やドラマでは、お公家さんはいかがわしい権威のもとでなにやら陰謀を働くおかしな人たちであるかのように描かれたし、文学の世界においても、我が国の誇るべき和歌など、あたかも公家は恋愛にのみうつつをぬかしていた存在であるかのように歪めて描かれ続けていました。
おもしろかったのはテレビ時代劇の連続ドラマ『柳生一族の陰謀』(昭和53年)で、亡くなった成田三樹夫演ずる烏丸少将文麿が、化粧をしたお公家さんの陰謀家で、「くじゃれ、おじゃれ」を連発しながら、やたらに剣が強い達人を演じていました。これが実に名演で、毎回楽しみに視聴していたことを覚えています。
ちなみに成田三樹夫さんといえば、東大生だった人で、悪役が多かったですが、実はとても知的な人であったそうです。
これよりすこし時代を遡ると、昭和29年の大映映画『山椒大夫』がありました。
森鴎外原作の小説を映画化した作品で、田中絹代が主演、安寿を香川京子、厨子王を花柳喜章が演じたのですが、世の不正に立ち向かう貴族の若者の姿が描かれました。
漫画の世界では、里中満智子さんが持統天皇の生涯を描いた『天上の虹』があります。が、世の中が持統天皇といえば権力を振りかざした横暴な女帝と解釈している中にあって、唯一持統天皇に好意的な解釈を施した作品でした。
世間一般の解釈と異なるものであっただけに、連載当時は相当な非難もあったようですが、ただ少女漫画であり、あくまでも創作だということで、里中さんは信念を貫かれたようです。
ただ、連載する出版社を次々と変えながらでしたから、たいへんなご苦労であったことと思います。
しかし、思い当たるのはこの程度で、他の作品においては歴史研究も含めて、奈良平安の時代は貴族たちが民衆を厳しく搾取しながら、贅沢三昧と愛欲に満ちたふしだらな生活を送っていた暗黒の時代という、階級闘争史観に基づいた解釈をしたものばかりであったように思います。
いまでも学校の教科書を見れば、当時の生活は、一般庶民がアワやヒエばかり食べていた中にあって、貴族たちはまるで宴会料理のような豪勢な食事を楽しんでいたかのように、わざわざジオラマの写真付きで書かれています。
階級闘争史観というのは、兎にも角にも、社会の上層部にある者たちは、全部「敵」であり、その「敵」が独占する富を奪い取ればみんなに幸せがやってくると考える、極めて幼稚な歴史観なのですが、そのようなものに我が国の学問界や文化芸術界などが染まってしまっていたというのは、なんともお寒い限りです。
貴族だ庶民だ対立だと考える前に、たった一点、貴族も武士も平民(庶民)も、等しく同じ日本人であったのだという視点を持つことです。
階級の前に、私たちは誰もが日本人なのです。
そして日本人とは、天皇のもとに「おほみたから」とされ、誰もがその「おほみたから」のために自分の人生を捧げて生きてきた民なのです。
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