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敷島の大和心を人問わ(は)ば 朝日ににおう (ふ) 山桜花(本居宣長)。日本は天皇を国家最高権威とし、民を「おほみたから」とする「シラス国」です。


ベルギーと日本

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■書 名:ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人!
■ISBN-13: 978-4434184727

■著 者:小名木善行、出版社:彩雲出版
ねず本、ネットで立ち読みができるようになりました。スマホでも読めます。
http://homepage2.nifty.com/sai/e_book/t_n56_nezu_01/
ラジオでのねず本のお話です。下のURLで聞くことができます。私も出演しています。
http://www.sinkan.jp/radio/radio_1674.html


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ベルギー1228


歳末になりましたので、すこし暖かなお話を。
ベルギーのことです。

最近の海外旅行はベルギーが人気なのだそうです。
ベルギーは、英国海峡に面しフランスとドイツオランダ、ルクセンブルグと国境を接する人口約一千万人の王国で、童話の「青い鳥」の原作者のメーテルリンクは、ベルギーの出身だし、フランダースの犬でおなじみのフランダース地方は、まさにベルギーのアントワープ地方とその近郊のことをいいます。
街は、まるで童話の世界のようです。

また、自転車好きな方ならおなじみのロードレースも、ベルギーが発祥の地です。
オートバイのモトクロス競技も同じくベルギーが発祥です。

実は、そのベルギー王国は、たいへんな親日国です。
なぜでしょうか。



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日本がベルギーと国交を持ったのは、慶応2(1866)年の日本国白耳義(ベルギー)国修好通商及び航海条約の調印が始まりです。
明治26(1893)年、アルベール・ダネタン男爵が特命全権公使として来日しました。
氏はその後16年間にわたって日本に駐在し、世界における日本の地位向上のために努めてくださいました。

例えば日清戦争で日本が旅順港を占領したとき、米国のワールド紙などは、「日本が現地で無辜の住民を6万人も虐殺している」と報じました。
ところがこのときアルベール・ダネタン男爵が、事の真偽を確かめようと調査に乗り出し、結局この報道は米国記者による捏造記事であることを突き止めたのです。

ダネダン公使は、その日のうちにべルギー本国政府に報告書を送りました。
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日本は敵兵であっても傷病者に配慮し、赤十字は皇后陛下の後援のもとで完璧なまでに仕事を遂行し、ジュネーブ協定を遵守している。
これはアジア人の間の戦争においてはおそらく初めてであろうと思われる。

その場に居合わせたフランス武官・ラブリ子爵から直接聞いたところ、殺されたのは軍服を脱いだ兵士たちである。つまり「婦女子が殺された」というのは真実ではない。

ほとんどの住民は占領前に避難を済ませている。
町に残っていたのは兵士と工廠の職工だけだしかない。
日本兵は無残に扱われた戦友の死骸を見ながら、敵を捕虜にするだけにとどめたのである。

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当時支那兵は、捕らえた相手国兵士を殺して、遺体をバラバラに切断して吊るして、これを食べたりしていました。
そのことは当時の東洋を知る白人たちの常識でした。
要するに人種差別が絶対だった時代において、東洋人=支那人であり野蛮人だというのがまさに白人たちにとっての常識だったわけです。

先日も書きましたが、そもそも西欧には、ヘロドトス以来のアジア人=恐怖のサタン族という伝統的な見方があります。
つまり、欧米の世界支配が支那に至ったとき、まさにそれは現実となったし、実証されたのです。

「日本も同じことをしている」という米国記者の報道は、欧米諸国に「なるほど」と充分に思わせるものがありました。
「日本人は公正と報じられているけれど、なあんだ、日本人も同じじゃないか。やっぱり有色人種だからねえ」というわけです。
ですから米国人記者による捏造報道は、そのまま各国の新聞に転載され、欧米中に拡散され、「日本人も支那人と同じ野蛮人」と白人諸国の多くの人々に納得を与えていたのです。

ところがベルギーのダネタン公使は、自ら現地調査を行い、事実はまるで正反対で、日本はきわめて公正な振る舞いをしていたし、実に立派な行動を示していたことを見事に立証しました。
男爵は、何も格別なことをしたわけではありません。
自分の足で調査をし、調査の結果わかった事実を淡々とありのままに、本国に報告しただけのことです。

ところが当時の世界において、日本が支那人と異なり、きわめて「公正」であるということが、社会的地位のある白人によって立証されたということは、とても重要なことでした。
こういうことは、当事者である日本人がいくら否定しても、笑い者になるだけです。
野蛮人がまた嘘を言っているとしか思われない。
けれど、白人であり、社会的地位のあるダネダン公使の報告は、違いました。
日本の名誉、ひいては日本人の名誉を見事に守ったのです。

ダネタン公使は、日露戦争でもロシア兵捕虜が虐待されているという海外メディアの虚偽報道を是正する報告を流してくれました。
また夫人のエリアノーラ・メアリー・ダネタンは、日本滞在中の日常の見聞を、「ベルギー公使夫人の明治日記」という本に遺し、この本は当時の外交関係者の動向や社交界の様子を客観的に伝える貴重な資料となりました。

そのダネタン公使夫妻が任務を終えて帰国したのが明治43(1910)年のことなのですが、その4年後の大正3(1914)年に、ヨーロッパで第一次世界大戦が勃発しました。
第一次世界大戦においてドイツは、フランスを攻めるためにベルギー領内を通過しました。

ベルギーは、永世中立を宣言した国です。
ところがいくら中立宣言をしていても、ドイツ軍の通過を認めれば、それはベルギーがドイツの肩をもったことになります。
これは「ベルギーは中立である」という姿勢に反することになります。
ですからベルギーは、ドイツに敢然と立ち向かいました。

これは重要なポイントです。
なぜなら「中立」を守るということは、たとえそれが強大なドイツ帝国であったとしても、敢然と立ち向かわなくてはならないという意志を必要とするものだからです。
非道が行われ、蹂躙されても何もしないということと、「中立」であることは全然違うということなのです。

このことを考えれば、日露戦争(1904年)時における当時の大韓民国(朝鮮)のだらしなさがよくわかります。
当時の大韓民国は、その時点ではまだ日本に併合された日本統治領ではなく、自称であれなんであれ、あくまで独立国(日韓併合は1910年)を標榜していました。
けれど彼らは、日露戦争における日本軍の大韓民国領土の通過に何の反応も示していません。
もっというなら、国際世論も、そのことに何の反応も示していません。

これが何を意味するかというと、当時の世界から見た大韓民国は、世界からみたら無主地同然の扱いでしかなかったということです。
また清国も、日本軍の朝鮮半島通過を黙って見過ごしています。
つまり、彼らには、国民国家としての尊厳もなければ、国家としての意識さえも、カケラもなかったということです。

戦後の日本も同じです。
戦わず、中立でもなく、ただ戦争放棄を歌うということは、国際的にみれば、日本は国家としても民族としても何の尊厳をもたない、ただの無主地に他ならないということです。
たまたま日本は四方を海に囲まれ、米軍の保護下にあって、しかも戦時中にあまりにも勇敢だったから、襲撃や領土通過の脅威にさらされずに済んだだけで、では戦後の平和がこのままの状態でいつまでも温存できるかといえば、それは「違う」ということです。

ベルギーは戦いました。
中立を標榜した以上、たとえ相手がいかなる強国であったとしても、自国を勝手に通過することは許さない。それが自尊自立ということです。
ペルギーは、ドイツ軍の侵入に対して、国をあげて敢然と立ちあがったのです。

繰り返しになりますが、中立というのは、ただ「戦わない」というひ弱な精神ではありません。
どこにも組みしないということは、どこの国からの干渉も絶対に認めないし許さないという強靭な意思を伴うものだということです。
その気概と行動がないなら、中立など成立しえないのです。

当時のドイツ軍は、圧倒的強国です。
ベルギー軍の抵抗もむなしく、領内は次々と侵略されました。
ついにベルギー国王の国王アルべール一世は、フランスとの国境にあるフェルヌに近い寒村にまで追いつめられました。

しかし国王は、絶対に降伏しませんでした。
自ら銃をとって戦い、傷ついた将兵を慰め、不眠不休の戦いを続けていました。
そして連日のベルギーのこうした勇敢な報道に接した日本は、勇敢に戦うべルギー国民を激励しようと、ついに支援活動に立ち上がったのです。

当時の朝日新聞社長の村山龍平は、「中立を蹂躙せられ国歩艱難を極めつも、親しく陣中に在はして将卒と共に惨苦を嘗め給へる白耳義(ベルギー)皇帝アルバート陛下の勇武を欣仰するために、愛蔵の日本刀一振りを口ンドン駐在の特派員杉村楚人冠を通じて献上(大正3年11月7日付大阪朝日新聞)」しました。
また日本国内の新聞各紙をはじめ雑誌その他の刊行物を通じて、苦衷に立つべルギーへの支援活動が日本国内で熱烈に展開されました。

大正8(1918)年、第一次世界大戦が終わった4年後、関東大震災が起きました。
この大震災の二ュースは世界各国に報道され、諸外国から援助の手が差し伸べられることとなったのですが、このとき、群を抜く支援活動をしてくれたのが、べルギー王国でした。

9月3日の震災の報道を受けたべルギーでは、5日には「日本人救済べルギー国内委員会」が結成されました。
上智大学教授の磯見辰典氏によれば、当時、ベルギー国内で、音楽会、講演会、バザー、さらに「日本の日」が各地で催され、新聞はもとより、カトリック教会もこのキャンぺーンに積極的に参加し、なんと約264万2千フラン(日本円で約220億円)を集めて日本に贈ってくれたのです。

これは米英に次ぐ、多額の援助金でした。
ベルギーは、人口わずか1千万の国です。
米国3億人、英国6千万人であることを考えると、いかに大きな貢献をしてくれたかがわかります。
(東日本大震災当時の台湾と同じです)

このときべルギー国内で配布された「元兵士へ」(1923年)と題する日本への支援を訴えた文書が、いまに残っています。
この文書を見ると、9年前の第一次世界大戦の際、ドイツ軍の侵略と戦うべルギー軍兵士に対して数々の援助を尽くしてくれた日本人への賛辞が述べられ、べルギーの元兵士はこのときの恩義を今こそ日本に返そうではないかという趣旨が書かれています。
つまり、あの厳しい戦いであった第一次大戦のときのことを、ベルギーの人々はしっかりと覚えていてくれたのです。

下の絵は、有島生馬画伯が描いた関東大震災の絵です。
この絵の右側に、一台の車があり、その横に双眼鏡を手にした山本権兵衛首相が描かれています。
そしてそのすぐ脇に、オフホワイトの背広を着て、赤い洋服を着た小さな女の子が描かれています。
この二人は、背広姿の紳士が日本駐在べルギー大使のバッソンピエール男爵、小さな女の子が有島画伯の姪の皎子(きょうこ)さんです。
有島画伯は、震災における日本支援の象徴として、当時の内閣総理大臣の山本権兵衛、日本支援の象徴としてベルギー公使のバッソンピエール男爵、そして絵を書いた有島画伯の姪の三人を絵にしています。

有島画伯の関東大震災-1
クリックすると大きくなります。


国際日本人養成講座の(たぶん伊能さんだと思うのですが)、このベルギーと日本の関係を書いたメルマガの冒頭に、次の文章がありました。
〜〜〜〜〜〜
わが国の近代外交史に関する教科書記述の大半は、いわゆる「脱亜入欧」の方針のもと欧米列強と同様の帝国主義路線を邁進し、ついに第二次世界大戦によってその野望は破綻したと見る図式が基調をなしていると見てよかろう。

そうした物差しを当て嵌めて近代史を見てしまうから、わが国が近代の当初に、列強とはひと味違う国々に国作りの手本を求めたり、また親密な交流の歴史を刻んでいた史実などは切り捨てられて顧みられないのである。

わが国はけっして大国志向だけの路線を突っ走ってきたわけではない
近代化のための様々な選択肢を模索しながら二十世紀を生き抜いてきたのである。
〜〜〜〜〜〜

まさにこの文にある通りで、最近の教科書や歴史学会では、あたかも戦前の日本が軍国主義への道をひた走りに走ったかの如く書かれているものが目立ちます。
大きな間違いです。

以前「奴隷制度と人種排除」の記事(http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1637.html)の記事の中で、安政4(1857)年の米最高裁が、
「黒人ならびにその子孫は、所有者の財産であって、合衆国の市民ではない」
という判決を出したことをご紹介しました。

このことは、たいへんに象徴的です。
要するに当時の世界の常識は、カラード(有色人種)は、人ではなく「動産」だったということであり、「動産」であるということは、人とのしての権利を持つ「人間」ではないとみなされていたということだからです。

日本人も「人間」ではなく、一般的には、蛮族であり、獣とみなされました。
けれど、そのとき日本がどうしたかというと、それに対して抗議の声をあげるとか、妙な宣伝活動をするとか、相手国の悪口を言うとかという行動はとっていません。

私達の先人達は、ただひたすらに日本にもとからある「公正」さを培い、それを黙々と実践しました。
世界の良心が、それを見て目覚め、自然と日本人を対等な「人間」であり「隣人」であり「友人」と認めてくれるように、ただひたすらに努力を重ねたのです。

日清戦争を観戦したフランスの国際法学者ポール・フォーシーユは、次の言葉を残しています。
〜〜〜〜〜〜〜
日本は、単に自国に法制度を施行して文明国に列しようとしているだけではなく、国際法上においても、まさに文明国であり文明人であることを見事に証明した。
すなわち日清戦争において、清軍はあからさまに国際法を無視したけれど、日本軍は国際法をどこまでも尊重した。

日本の軍隊は、慈悲をもって捕虜を待遇し、敵の負傷者を見つけては救護を拒まなかった。
日本は未だ1868年12月11日のセントピータスブルグ宣言(害敵手段を制限する取り決め)に加盟していないけれど、相手国兵士に無用の苦痛を与える兵器の使用を避けた。
また、あえて敵対しない住民の生命財産を保護する事にもすこぶる注意を払った。

日本は、未だどこの国もしなかった事をしてみせた。
その仁政を熱心に行う余り、ついには敵国の住民の租税を免じ、敵国民から対価を得ることなしに彼らを給養してしまった。

兵士の間ですらも人命を重んじることに極めて厚く、人々を救済する策を惜しむことはなかった。
見るがいい!
日本軍の通過する所には、必ず衛生法を守らせる為の規則が布告されている事を!!

(原文)
日本は独り内部の法制に於いて世界最文明国の班列に達したるに非ず。国際法の範囲に於いても亦同然たり。経験は日本政府が能く其の採択する所の文明の原則を実行するに堪うるを表示せり。すなわち日本は清国に対する一八九四年の戦争に於いてこの事を証明したり。この戦役に於いて日本は敵の万国公法を無視せしに拘らず自ら之を尊敬したり。日本の軍隊は至仁至愛の思想を体し、常に慈悲を以て捕虜の支那人を待遇し、敵の病傷者を見ては未だかつて救護を拒まざりき。日本は尚未だ一八六八年十二月十一日のセントピータスブルグ宣言に加盟せずと雖も、無用の苦痛を醸すべき兵器を使用することを避け、又敢えて敵抗せざる住民の身体財産を保護することに頗る注意を加えたり。日本はいずれの他の国民も未だかつて為さざる所を為せり。其の仁愛主義を行うに熱心なる、遂に不幸なる敵地住民の租税を免じ、無代価にて之を給養するに至れり。兵馬倉皇の間に於いても人命を重んずること極めて厚く、凡そ生霊を救助するの策は挙げて行わざるなし。見るべし日本軍隊の通過する所必ず衛生法を守らしむるの規則を布きたるを。
〜〜〜〜〜〜〜

戦前の日本は軍国主義に走ったのではありません。
私達の先人は、「公正」と「人道」と「信義」を大切にし、日本をむしろ世界の模範となれるよう、必死の自制と努力を重ねたのです。
そうすることで世界の良心が、むしろ積極的に日本を認めざるをえないよう、努力を重ねてた。
それが明治から先の大戦にいたるまでの日本の姿です。

その結果、戦うべきときには戦わざるを得なかったし(それをしなければ、ただの無能な馬鹿とみなされた)、そのための軍備を整えたのです。
戦後の歴史解釈が逆なのです。

「笑いの石垣」という有名な小話があります。
概略、次のようなお話です。
〜〜〜〜〜
熊野には、石垣が沢山ありました。
あるとき八幡社の裏手に、石垣を積もうという話になりました。
高さ10メートル、幅30メートルの2段積みといいますから、たいそう立派な石垣です。

ところがその石垣の下に住む村人から、
「危険だから止めてもらいたい」と言う抗議が出たのです。

その時の石屋さんの証書が残っています。

そこに書かれていたのは、
「万が一崩れた時は、お笑い下されたく候」でした。
〜〜〜〜〜

昔の人は、人に笑われるのを最大の恥とした、そのことで村人たちも納得したというのです。
それほどまでに、日本人は民度が高かったのです。
戦地における弾薬不足という非常事態を起こして、緊急事態だからと日本に弾薬補給を要請して助けてもらいながら、あとになって「あれは要らなかった。日本が勝手にしたことだ」といい加減なデタラメを公式に発言するような野蛮な国とは違うんです。

同様のことは、明治10(1877)年から明治13年まで日本に滞在し、東大で生物学を教えた米国の生物学者エドワード・S・モースも、日本での体験として次の言葉を残しています。
〜〜〜〜〜
「私が帰るまで金と時計をあずかってくれぬか」と亭主にたのんだら、亭主は快く承知した。
召使が一人「ふたの無い浅い塗り盆」を持って私の部屋へ来て、それが私の所有品をいれるものだといった。
で、それ等を彼女が出している盆に入れると、彼女はその盆を畳の上に置いたまま出て行った。

私はいうまでもないが、彼女がそれを主人の所へ持って行き、主人は何等かの方法でそれを保護するものと思って、じりじりしながら待っていた。
ところが召使は帰ってこない。

私は彼女を呼んで、何故盆をここに置いて行くのかと訊ねた。
彼女はここに置いてもいいのですと答えた。

私は主人を呼んだ。
彼もまたここに置いても絶対に安全であり、彼はこれ等を入れる金庫も他の品物も、持っていないのといった。

未だかつて日本中のいかなる襖にも、錠も鍵もかんぬきも見たことが無い事実からして、この国民が如何に正直であるかを理解した私は、この実験をあえてしてみようと決心した。

恐らく私の留守中に何回か客が入るであろうし、また家中の召使でも投宿客でも、楽々と入り得るこの部屋のふたの無い盆に、銀貨と紙幣とで八〇ドル、それに金時計とを入れたものを残して私は出発した。

私達は一週間にわたる旅をしたのであるが、帰ってみると時計はいうに及ばず、小銭の一セントにいたるまで、私が残して行った時と全く同様にふたの無い盆に載っていた。

(中略)

人々が正直である国にいることは実に気持がよい。
私は決して札入れや懐中時計の見張りをしようとしない。
錠をかけぬ部屋の机の上に、私は小銭を置いたままにするのだが、日本人の子供や召使いは一日に数十回出入りしても、触ってならぬ物には決して手を触れぬ。

私の大外套と春の外套をクリーニングするために持って行った召使いは、間もなくポケットの一つに小銭若干が入っていたのに気がついてそれを持って来たが、また今度はサンフランシスコの乗合馬車の切符を三枚持って来た。
〜〜〜〜〜

同様のことは、他の数多くの日本を訪れた外国人が記録として残しています。

つまり、もともと日本は、きわめて治安が良く、民度がたいへんに高かったのです。
だからこそ、日本は、その高い民度のままに、「公正」と「人道」と「信義」を世界の中にあっても貫き通しました。
そのことによって、日本は、まさに世界に認められる国となり、ついに明治35(1902)年には、当時の世界の最強国である英国と対等な軍事同盟を締結するに至っています。

白人国家の代表である世界最強の大英帝国と、東洋の有色人種国家である日本が「対等な同盟」をするというのは、これこそ世界史に残る大事件です。
なぜなら、「カラード=猿」とみなすことが世界の常識であった時代に、人間の代表が猿と同盟を結んだということだからです。

言い換えれば、それが実現できるほどまでに、日本は優れた人種国家であると世界が認めた、ということです。

ベルギーは、もともとハプスブルグ家の飛び地領土だったネーデルランドです。
レオポルド一世が立憲君主に即位することで、ベルギー王国となったのが、天保2(1831)年です。
つまり、日本と通商条約を締結した、わずか35年前に独立した国家です。

そしてそのベルギーは、道義と公正を目指す国家建設にあたり、日本を模範としたともいわれています。
道徳心が高く公正な日本は、欧州における新国家建設の模範となりうる国家でもあったのです。

私達の先人達は、日本をして軍国主義、大国主義を指向しようとしたのではありません。
日本にもとからある「公正」と「人道」と「信義」の文化を護り、伝統と歴史ある日本を守るために誇りをもって努力を積み重ねてきた。
それが、日本です。

そしてベルギーが親日的なのは、戦後の日本がお金持ちになったからでは、ない、ということも知っておく必要があります。
戦前の日本が、公正、人道、信義の3つを大切にした。
そのことがベルギーをして、いまも親日国にしてくれている。
そういうことを、わたしたちは歴史に学ぶ必要があると思います。



※この記事は2012年12月の記事をリニューアルしたものです。

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コメント
No title
hehehe様へ

情報、ありがとうございます!
早速コメント書き込んで参りました。
私も、少しずつでも、いい方向に向かう事を願っております。
いつかは、ねず様の本が社会科の参考書になったりする、なんて日を夢見ていたりします。
2013/12/30(月) 13:27 | URL | ねねこ #-[ 編集]
No title
ベルギーの話ではありませんが、先日ポーランドへ仕事で出かけました。昨年に続き2度目の訪問です。ユーザー様は日本のセラミック製造企業様で、たまたま部長様の訪問と重なり、ホテルの朝食バイキングで同席することとなりました。
このブログの読者である私は当然ポーランド孤児のエピソードを以前から知っていました。部長様にポーランド孤児のことをご存知かと聞いたら、まったく聞いたこともないとのことでした。短い時間ではありましたが、エピソードの概要と、当時の日本人に恥じることのないようにと、常に心がけて仕事をしていると話しました。部長様も大変興味深くお聞きいただけた模様で、ご自分で詳しく調べて今後の活動で使いたいとおっしゃでいました。
ベルギーのエピソードも含めて、ヨーロッパ各国へ進出している日本企業の方々には、過去の日本人のエピソードをもっと知ってもらいたいと強く感じました。
2013/12/30(月) 11:03 | URL | 服部 充良 #-[ 編集]
正直者
正直者のお話は「中江藤樹」にまつわる、馬子が大金を届けたお話も有名ですね。
2013/12/30(月) 09:13 | URL | はっちょもん #-[ 編集]
No title
>例えば日清戦争で日本が旅順港を占領したとき、米国のワールド紙などは、「日本が現地で無辜の住民を6万人も虐殺している」と報じました・・・・。
これは、1937年の南京事件に似ています。
当時の新聞がどのような意図で報じたのか理解できませんが、ダネタン男爵がいなければ、また、朝鮮が世界の報道手法に長けていれば、日本は欧米人の常識を覆すことができなかった可能性があります。

>当時支那兵は、捕らえた相手国兵士を殺して、遺体をバラバラに切断して吊るして、これを食べたりしていました。
これが影響して山縣有朋の「敵国側の俘虜の扱いは極めて残忍の性を有す。決して敵の生擒する所となる可からず。寧ろ潔く一死を遂げ、以て日本男児の気象を示し、日本男児の名誉を全うせよ。」に、なったと思います。しかし、戦後の教育においてはこれを間違って伝えたため、日本の軍隊が異常な命令を出したことにされました。これも、今後の教育の中で正当な評価をしなければならないと思います。

日本がもし攻め込まれたら、「無防備都市宣言」を出せば安全だと考える人がいます。
その人達は、多分、無防備都市宣言はその都市が無抵抗で降伏するから、占領軍は住民に何もしないと思っているのです。馬鹿です。
日本人は、戦争相手が降伏するとそれ以上、相手をいたぶることはありませんが、外国人は必ずしもそうではないのです。
ソ連が満州から逃げる日本人に何をしたのか、知っているのでしょうか?
敗戦でうちひしがれた日本人に、同じ敗戦国の朝鮮人は何をしたのでしょうか?
日本人ならこうするから、外国人も同じようにするだろうと言うのは、世界を相手に通用しない常識です。



民主党の海江田万里代表は27日午後、党本部で開かれた仕事納めで「甲午の年は反対勢力が勢いづく年だ。野党第1党として安倍晋三首相に毅然(きぜん)と対峙(たいじ)していく1年にしたい」。と挨拶し、甲午の年となる2014年の反転攻勢を誓いました。
そして、海江田氏は甲午の年だった1894年に朝鮮半島で起きた「甲午農民戦争」を引き合いに出し、「農民が反乱を起こしたが正しい戦いで、その力が全土に及んだ年だった」と指摘。来年1月召集の通常国会を「庶民を苦しめる国会になる」と断じ、「民主党を挙げて命と雇用と暮らしを守る国会にしなければいけない」と訴えました。
しかし、海江田氏は「甲午農民戦争」を引き合いに出して庶民を苦しめる国会と断じましたが、例示に出すのなら朝鮮の暴動でなく、日本の事例(例えば安愚楽牧場問題)を出さないと説得力が無いと思います。
2013/12/29(日) 22:56 | URL | ポッポ #-[ 編集]
No title
米国人記者に捏造記事を書かせたのは、
ロシアでした。
情報戦なんですよね‥

ベルギー王室と日本の皇室は
歴史的に関わりが深いですね。
(↑詳しく書くと、一部の方からは嫌われるので失敬^^;)
2013/12/29(日) 21:21 | URL | 小妹 #mQop/nM.[ 編集]
No title
パブリックコメント:意見募集中

※過度の捏造自虐史観から子供たちを救うために、ぜひともご協力ください。
 ほんの数行の意見でも、統計上は1件と数えられます。

義務教育諸学校及び高等学校教科用図書検定基準の一部を
改正する告示案に関する意見募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000672

案の公示日 2013年12月25日
意見・情報受付開始日 2013年12月25日
意見・情報受付締切日 2014年01月14日

意見提出が30日未満の理由
本件については、平成26年度に予定している中学校用教科書の検定から適用することと
しているところであるが、教科書検定においては、教科用図書検定基準に照らして
教科書の審査を行うものであり、中学校用教科書の検定の申請受付は、
平成26年5月に行う予定としている。
 各教科書発行者においては、検定申請の時期に向けて、中学校用教科書の著作編集を
すでに実施しているところであり、今後の検定申請までのスケジュールを考慮すると、
1月中には検定基準の告示を行う必要がある。

中山なりあき @nakayamanariaki
文科省が教科書検定基準改正案について意見公募しています。
自虐教科書を一掃する時が来ました。教育基本法にあるように、「伝統と文化を尊重し、
それをはぐくんできたわが国と郷土を愛する国民としての自覚を育てる」教科書でなければなりません。
反日派に負けないよう愛国派もコメントして下さい。
ttps://twitter.com/nakayamanariaki/status/416865002528595968
2013/12/29(日) 13:09 | URL | hehehe #-[ 編集]
NHKの知らせない自由に罰則を!
ねずさん、おはようございます。
いつもスレから、元気を貰ってます。
国民の知る権利がーとか言って、知らせない自由は、しっかり行使するNHK!
ベルギーの事、日本軍の規律の事など、このような歴史も日本国民に知らせるべきです。
NHKは、総理大臣の靖国参拝も反対サイドの報道ばかり、原発も反対からのみの感情論報道ばかり、特定秘密法案も廃案サイドから報道ばかり、沖縄米軍基地も反対サイドからの報道ばかり、国の借金がー国民一人当たりの借金がーって、資産の事や最近減っている事はスルー、話のすり替え報道!
これが公平公正?、NHK、笑わせるな!、国民をバカにするな!
こんな偏った情報ばかりで、国民は、正しい判断が出来る訳ないです。
はっきり言って、NHKは、テロ報道局だと思います。
こんなデタラメばかり報道して、日本国民を騙し、よく日本潰れなかったと思います。
本当に天皇陛下がいらっしゃったから、世界からの信頼を保ち、潰れなかったと思います。
日本政府は、直ぐにNHKに業務改善命令を出すべきです!
DNAから異常である精神疾患民族が多数在籍するNHKの外国人職員は、全て首にすべき!
やっぱり、籾井勝人は、ポンコツだった!
NHKは、解体!
放送法改正し、罰則規定を追加すべき!
2013/12/29(日) 11:14 | URL | あ. #-[ 編集]
靖国参拝問題は日本の歴史カード
中韓による「歴史カード」は日本に対する威圧のカードでした。が、今は違います。日本が中韓に対する歴史威圧カードです。

安倍首相の靖国参拝で中韓は炎上しています。米国もいらぬ心配をしていますが心配は無用です。日本の米国大使館のFBでは米国の反応に批判が殺到しています。

中国では「反日暴動」を抑えるのに懸命です。反日暴動が広まれば中国政府は押さえられなくなり、それが反政府暴動に繋がる可能性があります。

韓国はIMFの「経済調査」結果を恐れています。IMFが韓国経済の真実を発表すれば破綻する可能性があります。助けられるのは日本だけです。米国も中国も手を出さないでしょう。

政経分離と言って日本にすり寄っていました。が、安倍首相の靖国参拝でその道が断たれました。歴史問題で日本を攻撃してきた自業自得とはいえ韓国はどこに助けを求めるのでしょうか。

日本は「靖国参拝」を歴史カードに使えば中韓は困ります。「文句があるなら参拝するぞ」と言えば良いだけです。
2013/12/29(日) 10:49 | URL | にっぽんじん #-[ 編集]
No title
ベルギーが親日とは知りませんでした。ベルギーといえば、他の欧米国家と同様に植民地支配をしていたので、本心では有色の日本人など相手にしていないと思っていました。昔の日本人の誠実さが白人の偏見を覆し、日本人の名誉を守ったこと(守るという意識より、自然に行ったのでしょう)に感謝と尊敬します。私も偏見を持っていましたね。
2013/12/29(日) 10:35 | URL | 葉桜 #-[ 編集]
No title
落とした財布が、駅や交番に届けられる国は、日本以外にあるのだろうか?

聞いた話では、香港や台湾があるらしい。

アメリカはどうかな。 支那・朝鮮・・・聞くだけ野暮か。

2013/12/29(日) 08:32 | URL | あ太郎 #-[ 編集]
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦

『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
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『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』

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私は、相手に対する尊敬の念を持たず、互譲の精神も、相手から学ぼうとする姿勢も持ち合わせない議論は、単なる空論でしかなく、簡単に言ってしまえば、単なる揶揄、いいがかりに他ならないものであると断じます。

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