『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』本日発売 - 大和心を語るねずさんのひとりごと

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』本日発売

2015年04月21日06:50  百人一首 写真あり

■ねずさんの日本の心で読み解く「百人一首」 本日発売開始

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20150323 百人一首表紙2


お待たせいたしました。
『ねずさんの日本の心で読み解く「百人一首」』、本日発売です。
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《本の概要》
書名:ねずさんの日本の心で読み解く「百人一首」
単行本: 592ページ
著者:小名木善行
出版社: 彩雲出版 (2015/4/21)
言語: 日本語
ISBN-10: 4434205404
ISBN-13: 978-4434205408
発売日: 2015/4/21

以前にもご紹介しましたが、本の著者あとがきを、以下に転載します。
きっと、どのような本かご理解いただけようかと思います。





=======
【おわりに】

ある元高校教師の話です。
彼は東大で日本文学(中世古典文学)を専攻し、社会人を経験してから高校 教師になりました。
彼は日本の古典文学にある美しい言葉が大好きで、たくさんの和歌を暗唱できました。
そして、大変な熱意をもって子供たちに古典の授業をしましたが、子供たちはまったく反応しません。
和歌がどんなに素晴らしいか、どれほど美しいか、教えれば教えるほど子供たちの心が古典から離れていっ てしまうのが、授業をしていて肌で感じられるのです。

子供たちから疎まれていることを感じた彼は、教職に幻滅を感じて学校を辞め、進学塾の講師となりました。
進学塾では、味わいとか感動とかはまったく関係ありません。
ただ文法と表面的な意味を教えるだけです。
古典文学は学生時代からの専門ですから、そこではまさに知識と経験が如何なく発揮され、彼は評判の良い塾講師として経済的にも成功しました。

しかし彼は、高校教師時代に古典の面白さを子供たちにうまく伝えられなかったことが、ずっと心残りでした。
そこで大好きだった「百人一首」の解説本を出版しました。
専門中の専門ですし、もともと頭の良い人です。
彼は本の内容に自信満々でした。

その本の例として、四十九番の大中臣能宣朝臣(おおなかとみのよしのぶあそん)の歌を見てみます。

 御垣守
 衛士のたく火の
 夜は燃え
 昼は消えつつ
 ものをこそ思へ

詳しい解説は、本文この本の該当ページに譲りますが、歌にある「御垣守」は、今でいうなら皇居勤労奉仕のことで、昔は勤労奉仕団の中から健康な男たちが衛士として門番をしました。
彼らは雪の日も風の日も門前で微動だにせず立っていました。
その伝統は今の皇宮警察に引き継がれています。

全国から集った人たちですが、交通費も宿泊費も食事も全部自腹です。
そして日程消化後は、次にやって来きた人たちに引き継いで交替するので、歌には「つつ」と書かれています。
その衛士たちのことを、神祇大副でもあった大中臣能宣が、
「俺たちもしっかりと民のためにお勤めを果たしていこうじゃないか」と詠んだのが、この四十九番歌なのです。

ところがこの歌について、彼の書いた本では、
「衛士たちの焚く火が、夜は燃え、昼は消えるように、私も夜は恋の炎に身を焦がし、昼は火が消えて抜け殻のようになることを繰り返し、どうにもならない物思いに悩むしかないと、正直に恋に苦しむ心中を吐露したです。平安時代の貴族の恋心は複雑だったのですね」と解説しています。
この解説を読めば、恋心が夜燃えるはまだ分かるとしても、どうして昼間は恋心が消えなければならないのかと突っ込みを入れたくなります。

子供たちの心は素直です。
具体的にどこがおかしいのか分からなくても、「何かおかしい」と素直な心 で直観します。
次々と紹介される歌の解釈がおかしなものばかりであれば、子供たちの心が離れてしまうのは当然です。
これまでに「百人一首」を学ばれた方は、本書の解説が類例を見ないこと、そして「百人一首」が、百首で一首の一大抒情詩(じょじょうし)だという解釈に、おそらく驚かれたことと思います。
けれど、読めば読むほど、 調べれば調べるほど、それ以外に解釈のしようがないのです。

日本は、世界で一番歴史の古い国です。
世界史に登場する幾多の国々の栄枯盛衰を俯瞰すれば、有史以前から現代まで続いている国など、まさに奇跡以外の何ものでもありません。
はるか遠い昔から日本は、天皇を最高権威とし、政治は天皇から任命された施政者が執り行ってきました。
そして「民こそ宝」という理念を根本とした治世を、長きにわたり築き上げてきたのです。
ですから日本の歴史や古典文学を考えるとき、天皇の存在を抜きにしては、その解釈を大きく間違えます。

「百人一首」は、晩年の藤原定家が、良き時代の精神を後世に残そうと、百人の歌人とその歌を使って、 天皇と貴族が統治した約五百年間をひとつの抒情詩にしたものです。
個々の歌をとおして、当時の人々がどのような社会や人間関係の中で生き、何を感じ何を思い、どんな行動をとってきたのかを知ることがで きます。

そして「百人一首」全体をとおしてみれば、日本がいかに平和で対等な社会であったか、天皇が いかにありがたい存在であるかが分かってくるのです。
それだけに「百人一首」を一番歌から順番に紐解くと、日本とは何か、日本人とは何か、日本精神とは何かがはっきりとした形をもって理解できるようになります。

本文中において、便宜上「名歌」という言葉を使いました。しかし「百人一首」に撰入されている和歌は、必ずしもその歌人の代表歌ばかりではありません。なかには当時は無名だった歌人の歌が選ばれたり、逆に有名な歌人が選から漏れたりしています。
それは、藤原定家が、ある一定の目的のために撰歌、配列を行っているためです。

例えば和泉式部の解説のところで少し書いていますが、和泉式部が生涯に詠んだ数々の歌のなかには、 まるで水滴が空中に留まっているかのような奇跡的な名歌が存在します。
けれど藤原定家は「あらざらむ」の歌を五十六番に採用しました。
「百人一首」の編纂意図を優先して歌を選んでいるからです。
この歌は、 和泉式部の生涯を総括する歌であることに加え、「百人一首」の中盤において女性たちが本当に輝いた時 代を象徴する歌の一首として撰入されています。

「百人一首」を学ぶと日本が分かります。
それは日本という国柄が分かるというだけでなく、たとえば職場や組織において必要な心構えや、人生に迷ったときや悩んだときに進むべき方向性など、かなり具体的 な解決策が見えてくるのです。
千年前の歌人たちが、「いかに生きるべきか」という人生の大命題にどの ような答えを見出していったかを知ることで、日本人としての在り方までをも、学ぶことができるものです。

イジメ被害に遭っている人なら、同じくイジメにあいながらそれを見事に克服した小式部内侍、複雑な 人間関係の渦巻く組織のなかで、五十年以上も見事に生き抜いた周防内侍、夫の浮気を克服した相模、たった一首の歌で長年続いた伝統と利権の巣窟を破壊した小野 篁 、歴史に残る重大な決断をしながら自分功績として一切誇ることなく、すべては神々の御心のままにとした菅原道真公など、まさに歴史に残る魅 力的な歌人たちの生き様や人生を、私たちはたった百首の歌を通じて学び取ることができるのです。

「はじめに」でも触れましたが、「百人一首」が示した本来あるべき日本の姿を現実のものとするため、 戦国武将たちは、あえて「京」を目指したのです。
それにより、混迷する戦国時代は終わりを迎えました。

日本的価値観が失われ世の中が混迷したとき、「百人一首」はまさに不死鳥のように本来の姿を現して、 私たち日本人の進むべき道を指し示してくれるのかもしれません。

この本が皆さんの座右の書となり、今を生き、未来を開く手がかりとなれば、著者としてこれに勝る喜びはありません。

平成二十七年春
遠くに雪の富士山がはっきり見える澄んだ日
小名木善行

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『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』
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《内容のご紹介》
1 内容紹介

「戦国大名はなぜ京を目指したのか?」その答えは百人一首のなかにあります。
これまでに「百人一首」を学ばれた方は、本書の解説が類例を見ないこと、そして「百人一首」が、百首で一首の抒情詩だという説に、おそらく驚かれたことと思います。けれど、読めば読むほど、調べれば調べるほど、それ以外に解釈のしようがないのです。

2 著者講演会での感想文より

○涙が出てくる「百人一首」の解説は初めてです。やはり千年前も日本人は日本人なのだと思いました。
○補助線1本で、幾何の難問が簡単に解けるように、長年の疑問がものの見事に氷解していきました。
○45分の古典の授業は寝てしまいましたが、90分の小名木先生の講演は興奮と感動でアッという間でした。
○和歌は日本文化の原点ということが本当によく分かりました。この本は「日本人の魂の書」になると思う。
○子供たちに文法や知識を教える前に、日本の心を教えないといけない、反省とともにそう強く感じました。
○恋をして、涙を流して、なよなよと……そんな平安貴族のイメージが吹っ飛んだ!
○和歌の概念がひっくり返るほどのインパクトです。史実に裏打ちされた解釈に反論の言葉もありません。
○「百人一首」に初めて血の通った人間を感じて、感動の涙をこらえるのに必死でした。
○文法的な解釈よりも、時代背景を知り、歌人の立場で考えることが、いかに大切かを教わりました。
○話の内容にビックリ! そして、今までこんなスゴイ解釈がなかったことに、もっとビックリ!!

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』
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