日本の軍人 - ねずさんのひとりごと

日本の軍人

2016年04月14日08:18  日本人の心 写真あり

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20160412 ペリリュー島玉砕戦_th


ペリリューの戦いのときのことです。
米軍が島に上陸し始めた頃の様子です。
ある本から、すこし引用します。

*******

前面の敵はどうやら退けたが、そのころ洞窟の裏陣地側にも敵の一部は迫っていた。
すでに洞窟陣地には、大谷部隊主力として海軍部隊のほかに十数人の陸軍もまじっていた。
有名な水戸二聯隊の陸軍の兵士たちはさすがに意気盛んだった。

「おい海軍さんよ、ここで撃っていてもだめだ。外に出て敵に一泡ふかせよう」
そういうとすでに手榴弾、迫撃砲をたずさえていた。
外は艦砲の打ち上げる照明弾で昼のように明るい。
洞窟陣地から約50メートル下ったところで海陸混成軍はうずくまった。

「いいか、むこうは戦車がある。地雷もいいが、近づくまでにやられてしまう。それより敵の陣地を確認して一斉攻撃をかけるんだ」
陸軍側の提案に異論はなかった。
地面を匍匐前進しながら数十メートル進んだ。
砲声にまじって敵の叫び声も手に取るように聞こえる。


「よし、いまだ、撃て」
号令と同時に土田兵曹らは手榴弾を投げては小銃を撃ちまくった。
手榴弾でふっとぶ米兵、小銃の斉射をくらってかがみ込む敵の姿も見える。
不意打ちは成功した。
だが次の瞬間、敵は戦車を前面に押し出し、反撃に転じた。
戦車砲をくらってはひとたまりもない。
土田兵曹は他の兵隊を促し、洞窟陣地に引き揚げざるを得なかった。

この日、陸上戦に不慣れの海軍に、身をもって斬込戦法を教えた陸軍の高野少尉は、まだ若い幹部候補生出身の小隊長である。
いま飛行場の南部に戦車隊と、その後方にイナゴのように押し寄せる米軍を見た高野少尉は、その時、飛行場の中央の壕に待ち構えていた。

少尉は、左手は鞘元を堅く握って右手を柄(つか)に、腰を左にわずかに引いて右片手大上段に構え、振り返って部下に命令した。
「小隊は、飛行場南端の戦車に肉薄攻撃を敢行する。各自、地雷と火炎瓶を携行」
というや、部下を見守りながら、
「突撃、進め・・・」
と壕から飛び出した。
続いて村上曹長が抜刀した長刀を頭上に二、三回振りながら、壕外に駈け出した。
隊長に続く80名の小隊員は、われさきにと先陣を競って突撃した。

これを発見した敵は驚きのあまり、戦車と上陸用船艇に連絡して歩兵は停止してしまった。
戦車の重機が火を吹き、小隊員をなぎ倒した。
別の戦車のロケット砲が小隊をねらった。
戦車の上の海兵隊員が自動小銃を連射した。
小隊員の数は見る間に減っていった。
しかし、倒れてもなお呼吸(いき)のある者は棒地雷をかかえて、ジリジリと肉薄していった。
たおれて動けない者は、死者を装って戦車の来るのを待った。
戦車の下敷きになるための最後の一呼吸を残そうとして、歯を食いしばって死期をわずかでも引き延ばそうと試みた。
たおれた戦友の棒地雷を奪うようにして抱きかかえる者は、戦友の分まで戦車を吹っ飛ばそうとするためであった。

先祖伝来の一文字行広を振りかざした高野少尉も、あと、二、三歩で敵の戦車に飛びかかろうとした寸前、重機にねらわれた。
全身十数発の重機の弾丸は、少尉の腹部を引き裂き、内臓は半分はみ出していた。

しかし少尉は軍刀を杖によろめきながら、かたわらにたおれた兵が持っていた棒地雷をシッカと握ったまま、わずかに頭をもたげて敵戦車をにらんだ。

そのとき先頭の戦車が味方の火炎ビンで黒煙をあげて燃え出した。
敵の乗員が砲塔を開けて火だるまになってころげ落ちてくる。
この状景を見ていた高野少尉は、渾身の力をふり絞って、この火だるまの敵兵に右手の軍刀を投げた。
軍刀はみごとに敵兵の胸部を貫いており、敵兵は動かなくなった。
これを見届けた少尉はついに絶命した。

米軍はこのとき初めて、守備隊は水際線もてごわいが、これから本格的な日本陸軍の強さに立ち向かわなねばならぬことを知って、容易に進もうとしなかったのである。

(舩坂弘著『ペリリュー島玉砕戦』光人社NF文庫
 p.81〜p.83より)

*********

これが日本の軍人の戦いです。
凄絶そのものですが、では何のためにここまでして戦ったのかといえば、「上からの命令だから」ではありません。
もちろん命令も要素のうちですが、命令があったら人はここまでして戦うかといえば、そんなことはありません。
西洋の戦いでは、ここまで凄絶な戦いになる前に、白旗を掲げて降参するのが伝統です。

西洋では、もともと戦いは傭兵たちが行うもので、傭兵は給料のために戦いますから、命を失くしたら給料がもらえなくなります。
ですから負けそうになったら、さっさと逃げるか降参します。
戦いとはそういうものだという「常識」が根底にあります。

これは支那でも同じで、相手が抵抗できない弱者と見るや、徹底的になぶり殺しますが、負けそうな強い相手を前にしたら、弾の飛んでこないところからなら銃を撃っても、弾が飛んできたら逃げ出します。
例外もありますが、戦いとは基本そういうものだという認識があります。

ところが日本軍の場合は、どの戦いにおいても、上にある凄絶な戦いを、日本の軍人の誰もが行っています。
そこには、日本にしかない、何かがあったはずです。
では、その何かとはなんでしょうか。
そしてその答えが、実は「日本の心」そのものであると思います。

私は、この答えを「シラス国だからである」と解きます。
日本の心とは、天皇のシラス国のことをいいます。
天皇という国家最高権威によって、日本人の誰もが「おおみたから」です。
つまり人であり、たからであり、人として、たからとして対等な存在です。
だからこそ、武士も軍人も、そこには民を守るためという気概が自然と生まれます。

ウシハク国なら、そうはなりません。
「我欲のための上に対する見せかけの忠誠」はあっても、それはどこまでも我欲・私心が根本になります。
私心が根本なら、死んだら損ですから、負けそうな戦いなら放棄します。
抵抗するのは、自分が殺されないため以外にはありません。

ところがシラス国では、すべてが我欲や私心ではなく、「おおやけのため」です。
上に対して忠義を尽くすのではなくて、上が預かっているおおみたからを守ることが忠義です。
だからそのために命をかけます。
それどころかたとえ肉体が滅んでも、七度生まれ変わって国に尽くそうという信念が生まれます。
そしてこの伝統は、いまなお、日本人の心幹にしっかりと根付いています。

 *

もうひとつ書いて置かなければならないことがあります。
それは、上にある激しい戦いは、戦場において、指揮系統が明確で、軍服を着用し、武器を携帯した者同士での戦いであるという点です。
あたりまえのことと思われるかもしれませんが、これはとても重要なことです。
なぜなら戦時国際法が規定する戦闘は、指揮系統が明確で、軍服を着用し、ひと目で軍人と分かる軍帽もしくは鉄兜を着用し、手に武器を携帯した軍人同士でのみ認められていることであるからです。

それ以外のもの、たとえば民間人の服装をした者は、便衣兵などといかにも兵であるかのような言葉を用いたとしても、それは国際法上にいう軍人とは認められず、戦闘の資格もないのです。
そして戦闘の資格のない者が行う戦闘行為は、戦争ではなく、ただのテロとみなされます。
そして、実は戦闘要員であるのに、故意に民間人の扮装をして戦いを挑む場合、戦う相手は、民間人と軍人の見分けがつきませんから、この場合は、民間人を含めて、全員虐殺しても構わないとするのが、戦時国際法であり、戦争のルールだということです。

支那事変において、支那国民党も、支那共産党も、便衣兵を多用しています。
ということは彼らは、民間人を守るために戦っているのではなく、自分たちのために戦い、そのために自国の民間人がどれだけ犠牲になったとしても、意に介さないということを、彼ら自身が宣言しているのと同じことになります。
つまり、便衣兵を用いた以上、自国の民間人にたとえ数百万単位の犠牲者が出たとしても、そのことについて相手国に一切の責任を問うことはできないのです。
これが国際法に基づく戦争のルールです。
日本は、戦時国際法を、最後までしっかりと守って戦ったのです。
このことは、私たちが大いに誇ることです。

20151208 倭塾・動画配信サービス2


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