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先人たちが目指した日本の姿。それは私達の国が常に「よろこびあふれる楽しい国(=豈国)」であり続けることです。


平敦盛

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写真は、寒椿です。
寒い冬に鮮やかな紅い花を咲かせる寒椿は、
室町後期に書かれたとされる『平家花揃』で、
平敦盛(たいらのあつもり)に例えらました。


20180118 寒椿
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


【お知らせ】
1月20日(土)18:30 第22回 百人一首塾
2月8日(木)18:30 第23回 百人一首塾
2月18日(日)18:30 第48回 倭塾公開講座
3月10日(土)18:30 第24回 百人一首塾
https://www.facebook.com/events/173204450082211/
3月24日(土)13:30 第49回 倭塾公開講座
https://www.facebook.com/events/2239063132986930/
 *****

織田信長の舞った謡曲で、
「人間五十年、下天のうちをくらぶれば〜」とあるのは「敦盛」という曲です。
「敦盛」では、五十年と歌いますが、この歌のモデルとなった平敦盛(たいらのあつもり)は17歳(いまの16歳)で、短い命を散らせた少年でした。

一ノ谷の戦いのときのことです。
谷で平家が敗れ、平敦盛は海上に浮かぶ平家の船に戻ろうと、海に馬で4〜5段乗り入れました。
このときの敦盛の姿は、練貫に鶴を刺繍した直垂(ひたたれ)に、萌黄匂の鎧、鍬形を打った兜(かぶと)の緒を締め、黄金つくりの大刀を帯び、切斑の矢立を背負い、滋藤の弓を持つという美しい姿だったそうです。

これを見つけた源氏方の猛将・熊谷直実が扇をあげて呼び止めました。
「あれは大将軍とこそ見参(みまいら)せ候(そうら)へ。
 卑怯にも敵に後ろを見せさせたもうものかな。
 返させたまえ!」

このように言われて背中を見せるのでは武門の恥です。
敦盛が取って返すと、直実は敦盛を馬から組み落とし、首を斬ろうと兜を上に持ちあげます。
するとそこにあったのは、数え年16〜7歳(いまの15〜6歳)の美少年が薄化粧をしてお歯黒で歯を染めている姿でした。
我が子と同じ年頃の少年です。





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古事記3の一部



直実「どのような御方であるのか、
   お名乗りくだされば、お助け参らせん」
敦盛「汝は誰そ」
直実「物の数に入るような者ではありませんが、
   武蔵の国の住人、熊谷次郎直実と申します」
敦盛「それならば、汝には名乗るまい。
   汝がためには良い敵です。
   名乗らずとも首をとって人に問いなさい。
   きっと私を見知る者がいるであろう」

これを聞いた直実は、
(さすがは大将軍だ。いまこの子を討ち取ったとしても、すでに戦いの勝敗はあきらか、いまさら源氏が負けるというものでもない。我が子・小次郎が軽症を負ってもつらく思うのに、この殿の父が我が子が討たれたと聞いたならどれほどお嘆きなることか。ええい、ここはお助け申そう」
そのように思って後ろを振り返ると、土肥、梶原らが50騎ほどでやってくるのが見えます。
直実は、涙を抑えながら、
「お助けしたいと存ずるが、
 我軍は雲霞の如く続いています。
 よもや、もはや逃げることはできないことでしょう。
 人の手にかけられるよりは、
 我が手におかけ申して、
 後のご供養をいたしましょう」と申しました。

すると敦盛は、
「ただ、急ぎ急いで首を取りなさい」とおっしゃる。
直実は、その言葉があまりにいとをしく、もう、どこに刃を立てたらよいかもわからないほど前後不覚になってしまったけれど、さりとてそのままでいるわけにもいきません。
やむなく、泣く泣く首を斬ってしまいます。

直実は、
「ああ、弓矢を取る身ほど嫌なものはない。
 武家に生まれなければ、
 このような辛い目に遭うこともなかったのに。
 情けなくもお討ち申したものだ」
と繰り返しながら、袖に顔を押し当てて、さめざめと泣いてしまいます。

すこし経って、こうもしていられないので、直実が鎧直垂(よろいひたたれ)を取って首を包もうとすると、錦の袋に包んだ笛が腰に挿してあります。
「いとしいことです。
 先だっての明け方に城の内で管弦されていたのは、
 この人たちであったのでしょう。
 いま、味方に東国の武者が何万騎あろうとも
 戦陣に笛を持ち込む人はよもやあるまい。
 貴公子は、なおもおやさしいことです」
そう言って首を義経に見せたところ、その場にいた誰もが涙を流しました。

あとに聞くと、その首は平修理太夫経盛の子の太夫敦盛で17歳とわかりました。
くだんの笛は、祖父の平忠盛が笛の名手で、鳥羽院から拝領した笛で、経盛が受け継いだものを、敦盛が才能があるということで、お持ちになっていたという。
笛の名は「小枝」。

これより後、熊谷直実の出家への思いはつのり、剛勇で知られた直実は、法然上人もとで出家して蓮生(れんしょう)と号し、幾つもの寺を立てて行きました。

冒頭の写真は、寒椿です。
寒い冬に鮮やかな紅い花を咲かせる寒椿は、室町後期に書かれたとされる『平家花揃』で、平敦盛(たいらのあつもり)に例えらました。
花言葉は、『謙譲』そして『愛らしさ』です。


お読みいただき、ありがとうございました。

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20160810 目からウロコの日本の歴史


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コメント
※4
そんなの誰でも知ってるわ『頭大丈夫か?』そもそも変換ミスの可能性もあるのに執拗に噛み付くその姿勢が気持ち悪い。原文引っ張ってきてもお寒い限りだ。研究ごっこは他所でやれアホンダラ。
弱冠は今では二十歳以前にも使われるようにもなってる。もちろん元の意味を知ってる上でな。意味が変化するなんて珍しくもない。偉そうにするなよ。
お前ら馬鹿左翼は誤字と意味に固執して気に入らない人間に執拗に噛み付くが、それが学問の衰退を招いたんだろ?曲学阿世の徒のド無能馬鹿左翼君^^
2018/02/09(金) 00:42 | URL | あ #-[ 編集]
No title
今ものこりて宝物の 中にあるこそあわれなれ♪
2018/02/07(水) 11:57 | URL | #-[ 編集]
No title
 その最期まで携へし、青葉の笛は須磨寺の♪
2018/01/21(日) 10:52 | URL | dame狼@皇方朋友社 #-[ 編集]
人情
お疲れ様です。
この話は存じ上げませんでした。
人間味溢れる話をお聞かせいただきありがとうございます。
ふと、ペリリューの日本軍玉砕時の島民に対する配慮の話が頭に浮かびました。
遅ればせながら、ねず先生の古事記本、拝読させていただきます。
2018/01/20(土) 08:31 | URL | KK #kpjYxc8I[ 編集]
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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

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私は、相手に対する尊敬の念を持たず、互譲の精神も、相手から学ぼうとする姿勢も持ち合わせない議論は、単なる空論でしかなく、簡単に言ってしまえば、単なる揶揄、いいがかりに他ならないものであると断じます。

ましてや、自分で質問を発したものについて、それぞれお忙しい皆様が、時間を割いて丁寧にご回答くださった者に対し、見下したような論調で応対するならば、それは他のコメントされる皆様、あるいは、それをお読みになる皆様にとって、非常に不愉快極まりないものとなります。

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